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着物で舞台を観に行こう!基本マナーと注意点
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着物で舞台を観に行こう!基本マナーと注意点

公開日 : 2018/12/19 | 最終更新日 : 2019/12/02
ご一読ください

当サイトは「普段着物」をテーマに記事を書いております。結婚式・七五三・入学式・卒業式、お茶の席など改まった場ではルールやマナーが必要となり、この記事の内容は適さない場合があることをご了承ください。

はじめに

着物で舞台を観に行きたいな!!と思ってgoogleで「着物 観劇」と調べると マナー違反!ありえない!! などの意見ばかりでビビったことありませんか?私はビビリなので最初は着物を諦めて洋服にしました。
でも回数を重ねていくにつれ、「洋服であっても絶対に守らなくてはならないマナー」を着物だと知らず知らずのうちに守れていなくて周りに迷惑をかけることがあるのだと気がつきました。

基本的な観劇マナーに加え、着物の時の注意点を守れば着物でも大丈夫!!

基本的な観劇マナー

私は舞台が好きでよく足を運んでいます。
皆さんは基本的な観劇ルールをご存知でしょうか?

  • 皆さん舞台を楽しみに来ているのです。観劇の邪魔をしないようにしましょう。
  • 舞台は生モノです。演者の邪魔にならないようにしましょう。

こう聞くと難しいことではありませんよね。
でも残念な事に私はほぼ毎回、マナー違反の人に遭遇します。

「知らなかった」は言い訳になりません。
当たり前だけど大切な観劇マナーを事前に調べておきましょう。

公演・劇場のホームページで観劇マナーを確認

基本的なマナーはどこでも同じなのですが、公演や劇場によっては細かい部分が異なります。
例えば、開幕前なら舞台を撮影してもいいところもあれば劇場内は一切撮影禁止のところもあります。
開演前アナウンスやホームページで確認しておきましょう。

観劇マナーについて 引用元:歌舞伎美人(かぶきびと)
はじめての四季 引用元:劇団四季
マナーをまもって、楽しいひと時を。お客様へのおねがい 引用元:宝塚歌劇公式ホームページ

その1:携帯電話は必ず電源OFF!

もう一度言います。電源OFFです!!
切り方が分からない時は周囲の人や係員に声をかけると教えてくれますよ。

アラーム設定を再確認
せっかく電源OFFにしてもアラームによって携帯電話が起動してしまうことがあります。
マナーモードでもダメ!
カバンの中に入っていてもバイブの音はしっかり聞こえます。
光らせるな!
携帯電話によっては画面を傾けただけで画面が光ります。どんなに遠くの席でもあなたの携帯電話の光りが目に入ります。上演中に時間やLINEのチェックをしてはダメ!
スマートウオッチも例外ではない!
拍手しようと手を動かすたびに光ってますよ。こっちもOFF!
電波もNG!
携帯の電波は機材妨害することもあります。ワイヤレスマイク等の機材不良の原因になっています。

その2:写真撮影はNG!

客席内での撮影・録画・録音は禁止!
上演中はもちろんですが、開演前・終演後も舞台を撮影することは禁止です。客席では自撮りも止めましょう。

例外的に撮影OKの場合は必ずアナウンスがあるはずです。分からない場合は係員に確認しましょう。

その3:音を立てない!喋らない!

日常生活では気にならないちょっとした音でも上演中は本当によく響きます。お客様だけでなく演者にも聞こえてますよ。

カバンの中をゴソゴソ
足元に置いてあるカバンの中から何かを取り出そうとする行為自体マナー違反なのですが、さらに音が・・・。ハンカチなどは事前に手元に用意しておきましょう。
ビニール袋ガサガサ
迷惑行為ナンバーワンと言っても過言ではないくらい毎回聞く音!!集中して舞台を観ているのにこのガサガサ音で全て台無しにされるくらい迷惑な音です!!
飴の包み紙
劇場内は乾燥している事が多く咳をしないように・・・との配慮が逆に迷惑に。飴を舐めておきたい方は開演前!客席に入る前に!!間違っても上演中はダメ。
隣の人と喋らない!!
この感動を今すぐ誰かと分かち合いたい!!という気持ちからつい隣の人に話しかけてしまう気持ちはよく分かりますが、絶対にダメです。どんなに小さな声でも周囲にはハッキリと聞こえていますよ。

その4:周囲の人の観劇の邪魔をしない!

あなたのちょっとした動きで周囲の人の視界を遮る事があります。せっかく舞台を観に来ているのにその舞台が見えなかったら台無しです。

前のめりは絶対ダメ!
特に二階席・三階席・サイド席などは手すりなどがあり舞台の一部が見えにくくなっています(その分チケット代金は安いです)。客席は座席の背もたれに背中をピッタリとつけて観劇する前提で作られているため、あなたが前のめりになると横・後ろの人は舞台が見えなくなってしまいます。背が低くてどうしても見えにくい方はシートクッションをもらえる事がありますので開演前に係員に相談してみてください。
不用意に動く
前や横で動かれると舞台は見えにくいし集中できないしで迷惑です。振動も伝わります。
帽子やボリュームのある髪型
これ本当に舞台が見えなくて「あなたの頭を見るためにお金を払ったわけじゃないんだよ!」と怒りしかありません。

着物の時にさらに注意すべき7つのこと

ここまで観劇のマナーについて長々と書いてきましたが、着物の場合はさらに以下の点に注意しましょう。

着物や帯の匂い、事前チェック

着物独特の匂い、着物を着ない人にとっては不快に感じることもあります。
普段から着物を着たあとは2〜3日陰干しして湿気を飛ばしてあげれば匂いはなくなりますが、樟脳などの匂いが強い場合は数日前から陰干ししておきます。

どうしても臭いがとれない・・・という時はクリーニングに出すか自己責任で自分で洗ってみましょう。

帽子や髪型で後ろの人の視界を遮らない

ヘッドドレスや帽子はNG!!
ヘアアクセサリーは小さめのものを下の方につけましょう。ボリュームのあるものやインパクトが強すぎるものは後ろの人が気になって集中できなくなるため避けましょう。
またお団子頭も邪魔になりますので縦にボリュームが出ないヘアスタイルにしましょう。

背中を座席につける、前のめりにならない

ボリュームのある帯結びでは背中を座席につける事ができず前のめりと同じ状態になってしまいます。名古屋帯ならお太鼓に、半幅帯ならボリュームのでないシンプルな結び方にしましょう。
背中をつけることによって帯が崩れてしまうのが心配・・・という方は「作り帯」がオススメです!

場合によっては名古屋帯でも大きな帯枕が邪魔をして背中をつけられないということもあります。自宅で椅子に座ってみて背中をしっかりつけられるか確認してください。
帯枕をタオルにする・観劇用の低反発素材にすることできちんと背中をつけられるようになります。

衣紋を抜きすぎない

私はかなり深く衣紋を抜きたいタイプなのですが、そうすると背中をつけた時に衣紋が潰れて着崩れの原因となります。いつもより抜きは少なめに。

下駄など音がなる履物は避ける

万が一上演中に音がなってしまうと大迷惑になってしまいます。

早めに着席・袂の確認

座席が真ん中の場合、既に座っている他の方の前を通らなくてはなりません。
洋服ならギリギリ通れても着物だとぶつかってしまうことも。
時間に余裕を持って早めに着席しましょう。
また、着物は洋服と違って袂が長いため気がつかないうちに隣の席にはみ出してしまうこともあります。座席についたらまず袂を確認しましょう。

トイレは手早く

舞台は休憩を挟む事がほとんどです。
休憩時間になると女子トイレはいつも大行列になります。そんな時にトイレを占領すると「だから着物の人は・・・」って思われてしまったりします。
着物の時は捲り上げるのも大変だし、着崩れを直したりするのに時間がかかるのは分かるのですが「じゃあ最初から洋服で来いよ」と言われないよう手早く済ませましょう。

あると便利な観劇グッズ

双眼鏡(オペラグラス)
後ろの席でも双眼鏡があれば役者さんの表情や汗までもはっきり見えます!
そんなに使わないし・・・という方は劇場でレンタルしている所があります。
エコバッグ
パンフレットやグッズの他、かさ張る羽織やコートを入れて足元に置いておけます。

どの格式の着物を着ていけばいいの?

基本的に観劇にドレスコードはありません。
もし洋服で行くとしたら・・・と考えてみてください。

カジュアルなワンピース
着物 小紋着物
名古屋帯・半幅帯
履物 草履

ちょっぴりオシャレする場所なので絹素材で。着物や帯にその舞台のモチーフ柄が入っているとテンション上がります。

歌舞伎観劇だけの着物ルール

歌舞伎観劇だけはなんとなく雰囲気というか、着物の独自ルールがあります。

座る席によって格式を変えよう
一等席、特に前方の席は訪問着・付け下げ・小紋の方をよく見かけます。チケットが高額なのと年齢層が高いからかシンプルでおとなしめなものを身につけている方が多いです。
三等席など後ろの席ですと若い方・観光客でカジュアルな洋服・着物の方が多いです。
劇場・公演内容によって格式を変えよう
一言で「歌舞伎」と言っても古典演目から漫画を題材としたものまで幅広く、演目によって客層も服装も変わってきます。
襲名披露の時は一等席にはお祝いで来られている方が多く色留袖まで見ることがあります。そんな時に紬だと浮いてしまうかも。
漫画を題材にしたスーパー歌舞伎ではアンティーク着物の方の雰囲気が合っていて素敵でした。
ポリエステル着物・アンティーク着物・普段着物はNG?
これね、着物で考えると分からなくなるので洋服で考えてみてください。
最初に言ったように基本的にはドレスコードはありませんが、一等席に「Tシャツ+ジーンズ」で行くと浮いてしまうというのは容易に想像できると思います。ちなみに後ろの席はTシャツジーンズの人もいます。「普段着物がダメ」なのではなく「席や公演内容によってはNG」。普段着物で行っていいか分からない!という方はシンプルな小紋や付け下げ・色無地を選ぶと間違いはありません。

さいごに

着物で観劇は大変じゃん!!と思われるでしょうが実際に大変です(笑)。
でもマナーを守って着物を着ている方を見ると「なんて素敵なんだ!」と思わず見とれてしまいます。その舞台をテーマにしたコーディネイトをされていると心の中で拍手喝采です。

着物であっても洋服であっても、マナーを守って観劇をお楽しみください!!

公開日: 2018/12/19 | 最終更新日: 2019/12/02
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