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家庭科2でも作れる!!オリジナル半幅帯の作り方
ハンドメイド

家庭科2でも作れる!!オリジナル半幅帯の作り方

公開日 : 2018/11/16 | 最終更新日 : 2019/11/28
ご一読ください

当サイトは「普段着物」をテーマに記事を書いております。結婚式・七五三・入学式・卒業式、お茶の席など改まった場ではルールやマナーが必要となり、この記事の内容は適さない場合があることをご了承ください。

はじめに

突然ですが私は裁縫が大の苦手です。
学生の時には5段階評価で2でした。今でも手縫いは壊滅的だしミシンもまっすぐ縫えません。
そんな私がなぜハンドメイドするかと言うと、欲しいと思うものが売っていないから、もっと楽しく着物を着たいからです。その情熱だけで四苦八苦した作り方をご紹介致します。

裁縫ができる方から見たら「もっと綺麗に作れるのに」「こうすれば簡単なのに」と歯がゆく思われる部分も多々あるでしょう。そこはぜひ「家庭科2が頑張ってるな」と暖かく笑ってやってください。

完成品寸法

完成品寸法

今回は幅15cmになるように作りましたが、半幅帯のサイズはだいたい15cm〜18cmで特に決まりがあるわけではありません。お手持ちの半幅帯を参考にしてお好みのサイズにしてください。

幅比較

幅18cm

幅18cm

結構太いです。帯締めをしないと全体のバランスは取りにくいと思いますが帯の柄をしっかりと見せることができます。

幅15cm

幅15cm

すっきりとした印象です。印象が強い柄や帯締めをしない場合は15cmをオススメします。

材料を用意する

① 生地
110cm幅の生地を2m [表と裏を同じ柄にする場合]
110cm幅の生地が2mあれば大丈夫です。
[表と裏を違う柄にする場合]
それぞれ110cm幅の生地を2m用意してください。

普通に4メートルも布を買うと残り部分が勿体無いので3枚の布を繋ぐ方法をとっています。途中でつなぎ目ができますが帯を締めた時に見えなくなる位置です。気になる方は4mの生地を用意してください。
② 接着芯 110cm幅の接着芯を2m 表生地・裏生地の裏側に接着芯を貼り付けます。今回は片面アイロン接着タイプを使用。

今回使用した材料

裏生地
裏生地
黄色の麻の葉

接着芯について

接着芯はどれを使えばいいの?と悩むと思うのですが、種類は色々あるし、個人的な好みもあるし、使用する生地によっても最適なものが変わると思います。固すぎるとシワが戻らなくなるし、柔らかすぎるとペラペラだし・・・・悩ましいところです。
こちらのお店では無料サンプルを取り寄せることができるため、実際に手にとって考えてみてはいかがでしょうか。
芯地・接着芯、手芸・DIY素材のセレクトショップ浅草ゆうらぶ

一言メモ

今回私が使用した表生地は張りがあり、綿なのですが麻のような風合いもあったためあまりカッチリさせたくなくて柔らかめの接着芯を使いました。
アイロン接着芯 ソフトタイプ 厚さ 0.25mm(s-022)

一般的には中くらいの厚さがいいと思います。
アイロン接着芯 ややハードタイプ 厚さ 0.4mm(s-027)

もし作り帯にする場合、少し硬めの接着芯にすると崩れにくく帯板いらずの楽チン帯になります。
アイロン接着芯 ややハードタイプ 厚さ 0.5mm(s-024)

生地を裁断する

生地裁断例

●表生地
・表生地① 200×17cm
・表生地② 100×17cm
・表生地③ 100×17cm

●裏生地
・裏生地① 200×17cm
・裏生地② 100×17cm
・裏生地③ 100×17cm

ぬいしろは1cmでとっています。

図は裏表が同じ生地の場合の裁断例です。
柄によってはこの向きでの裁断が適さない場合があります。ご注意ください。

今回は①②③の生地をつなぎ合わせるため、途中でつなぎ目ができます。帯を締めた時に見えなくなる位置ですが気になる方は4mの生地を用意して「396×20cm」に裁断してください。

接着芯を貼る

アイロンを滑らすとヨレてくっついてしまうため、アイロンを10秒ほど「押し当てる」、移動は必ずアイロンを「持ち上げる」とうまくいきます。


硬い接着芯

接着芯は生地の裏面に貼り付けます。
硬い接着芯を貼る場合、全体に貼るとぬいしろの部分が重なってボコッとしてしまいます。
ぬいしろ1cmを除いたサイズに接着芯をカットし、ぬいしろ分を空けて貼り付けてください。

表生地を縫い合わせる

表生地

図のように、①の生地を中心として①②③の生地を縫い合わせます。


ミシンで縫う

接着芯をつけていない面をそれぞれ合わせて縫い合わせます。柄の向きに注意してください。ぬいしろは1cmとります。

裏生地を縫い合わせる

裏生地

表生地同様に、①の生地を中心として①②③の生地を縫い合わせます。

表生地・裏生地を縫い合わせる

表生地と裏生地を合わせる

接着芯をつけていない面をそれぞれ合わせてください。今回は鳥獣戯画が表生地・黄色の麻の葉が裏生地です。


縫い代の処理

表生地・裏生地のつなぎ目の縫しろが重なると生地が分厚くなってしまうため、それぞれ異なる方向へ倒してマチ針で留めておきます。(面倒臭いのでクリップ留めですが)
私は表生地は左側へ、裏生地は右側へ倒しました。


ミシンで縫う

下図の赤線の部分をミシンで縫いましょう。ぬいしろは1cmとります。
返し口部分10cm程を残します。

ミシンで縫う


角を斜めに切る

裏返した時に角が綺麗になるように、角を斜めに切り落とします。縫った糸は切らないように注意してください。

ぬいしろを折りアイロンをかけ

裏生地側を上にして、ぬいしろを谷折りにアイロンをかけます。こうすれば生地を裏返した時に縫い合わせた部分が綺麗です。

生地を裏返してアイロンをかける

返し口から手を入れ、生地を裏返します。
長いので大変です。割と重労働になります、頑張ってください。
角部分を整えたらアイロンをかけます。

返し口を縫う

返し口部分を1cmほど中に折り込みアイロンをかけた後、ミシンまたはコの字とじ(はしごまつり)で縫います。
手縫いが死ぬほど苦手な私はできるだけギリギリの所をミシンで縫っていますが、人から見えてしまう部分ですので手縫いの方が断然美しく仕上がります。

完成

完成

これで完成です!!
表生地と裏生地を縫い合わせるだけなので家庭科2の私でも作ることができました!!

是非みなさんもお気に入りの生地で半幅帯を作ってみてください。


手持ちの半幅帯を「作り帯」にする方法も公開しております。

作品紹介

私が今まで自作した半幅帯を紹介いたします。
表と裏で異なる生地を使うと裏がチラッと覗いた時にアクセントになるのが好きです。
ゼブラ柄はどんな着物にも合う万能柄でヘビロテしています。

公開日: 2018/11/16 | 最終更新日: 2019/11/28

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